今年に入りNewsPicksがやっている“Weekly Ochiai”という落合陽一がナビゲーターで様々な世の中の話題について討論するという番組をよく見てます。

その番組に今回の書籍の著者であるIGPI(経営共創基盤)の冨山和彦さんが割とよく出演されており、いつも切れの良い意見をバシバシ発言されております。

 

特にコロナ関連の話題についての会「Withコロナ時代の日本再生ロードマップ」には“シン・ニホン”の著者である安宅和人なども出演されており、非常に興味深く見させていただきました。

 

そんな中、冨山さんが“コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画”をタイムリーに出版されたこともあり、早速読んでみました。

 

ポイントとしては“そもそもデジタルトランスフォメーション=破壊的イノベーションの波に対してはコーポレートトランスフォメーション=企業の大変容が必要であり、コロナ危機のようなTurn Around =危機の克服、事業の再生局面は、企業の大変容の大チャンス。危機の克服企業の大変容に結び付けられたかが危機の経営の真髄なのである。そして、今を生き延びる胆力、決断力と先見力を兼ね備えているかがリーダーに問われている。”ということです。

超ざっくり言いますと、“このコロナ危機のようなヤバい状況においては、企業自体が変われることが大事“ということですね。 

 

ただ、個人的な感想としては、正直この“コーポレートトランスフォメーション=企業の大変容”というのは日系企業の得意としないところだと思います。まあでも、この状況下でいつまでも何もしないわけにはいかないので、変わっていくんでしょうね。今後どうなっていくか楽しみです。

 

あと、思ったのですが、冨山さんは東大法、在学中に司法試験合格⇛スタンフォードMBA⇛BCG⇛コーポレートディレクション代表取締役⇛産業再生機構⇛IGPIというエリートな経歴ですが、所謂“ブック・スマート”ではなく、“ストリート・スマート”で色々経験されており、修羅場をくぐってきている感が凄くあります。ビジネスマン及び、経営者、リーダーとしての考え方など非常に勉強になる一冊でした。